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イサキ:暖海性の沿岸魚で、6〜50mの海藻の多い海底の岩礁の間を好み、内湾には入ってこない。産卵期は6月〜9月にかけて、外海に臨んだ波静かな沿岸や内湾の近くで浮性卵を産む。
メジナ:暖海性である。産卵期は2月〜6月にかけ、直径1mm強の浮性卵を産む。16〜17℃の水温のなか、約60時間で艀化する。始めは海表を浮漂し、体長4cm前後で海岸生活を始める。10cm以下の幼魚は年中、磯だまりにすみつき、とくに夏になると数百の群れをなす。大きくなるに従って、磯からやや深い岩間に移動し、中層を浮遊する。
<溯河性魚類>
伊勢湾に生息する代表的な湖上性の魚には、マハゼ・ボラ・コノシロ・サッパ・スズキなどが挙げられる。
[専門家連絡先]愛知県水産試験場 0533−68−5196
三重県水産技術センター 05995−3−0016
三重大学生物資源学部 0592−32−1211(代)
【資料】
1986年12月 日本水産(株) 広報室発行
*「? 魚の生態・風俗誌等」
平成4年7月25日 金子虎寿、編著(成山堂書店)
*「水産動物図説−ミジンコから魚介類まで」

 

 

 

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